[17] 「Back to Back」の重要性

例えばA社から業務委託を受けて、その業務をB社に再委託する案件があったとします。その場合、①A社/自社間、➁自社/B社間の2本の業務委託契約を締結することになります。

ここで①の契約で受託者(自社)が負う責任と、➁の契約で受託者(B社)が負う責任を比べたときに、仮に①で自社の責任が重い(=➁でB社の責任が軽い)とすると、その責任の差は全て自社が負うことになります。

そうならないようにするためには、①と➁の契約における受託者の責任を同等にする必要があります。これを「Back to Back」による条件設定と言います。

相手方との契約交渉においてすんなり条件が決まれば良いのですが、どの当事者もなるべく自分の責任を軽くしたいという意識が働きますので、そのせめぎ合いの中で中間に立つ自社にとってリスクミニマムにする努力が必要です。

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