「承継」とは、自身の権利義務や資産などを他者に移転することをいいます。代表的なものに「相続」があります。
相続は、人(自然人)が死亡した時点で保有していたものが相続人に帰属します。この場合、法的には全てが相続人に移転するため「包括承継」又は「一般承継」と呼ばれます。
法人の場合も、「合併」により他の会社に吸収された時点で全てがそちらに移り包括承継(一般承継)がなされます。
他方、売買や事業譲渡など、保有する権利義務や資産の一部のみを他者に移転する場合の承継は「特定承継」と呼ばれます。当事者間で何を承継するかは協議のうえ決定しますので、売買契約書や譲渡契約書において承継対象物を明記し特定することになります。